絵と言葉

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憂鬱を取り入れた真の意欲が大いなる明日を切り拓いていく。 ――抽象的な絵画「諦めを呑む願い」と流れ行く言葉――

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社会という現実の最中で人々は嫌でも落胆を集め、
とめどない渦のような不条理の前であらゆる主張が意味を失う。
何者かの都合で簡単に形を変えていく正当性は
果たして何者を救うのか。
つつかれた日々の裏側に潜む真実から目をそらし
地面と同化した精神は二度と空を見上げようとはしない。
ひどく饒舌な断念にそそのかされる一方で、
分解された胸の内の端々から魂を叩く音が聞こえる。
その音の根源は、
人間として人間らしく生きたいと願う、
ほとんど夢のような望みであり、
もっとも重要な一筋の力である。
病としてバランスを崩した要因を含む
社会の不条理さにうなだれるその前に
自らの願いの声を聞いてみないか。
個人の力を放棄し他人へ変化を期待するのではなく
己が変化を起こすのだ。
そのためには無意味な眠りに身をあずけ続けてはならない。
休息を経た覚醒の後ですぐさま行動に移るべきである。
なおかつ失意を隅々まで忘れる必要性も無い。
悲観的な状況をふまえたうえで好転の技を模索すればいい。
大望は悔しさを徐々に覆い、願いは諦めを呑みこんでいく。
社会という現実の最中で人々は嫌でも落胆を集め、
とめどない渦のような不条理の前であらゆる主張が意味を失う。
気付いてしまった瞬間から諦めは始まり
諦めた瞬間から未来は始まるのだ。
憂鬱を取り入れた真の意欲が大いなる明日を切り拓いていく。